地域おこし協力隊レポート

更新日:2024年02月27日

Vol.22 気遣いの森づくり 親子で森と繋がろう

森づくり

2月18日に、NPO法人なかまフィールドうじゅうの森様の協力のもと、開催された『気遣いの森づくり 親子で森と繋がろう』というイベントに、佐藤洋講師(都留市ネイチャーセンター学芸員)のスタッフとして参加させていただきました!

こちらは、森林環境贈与税(間伐などの森林整備や管理、森林整備に伴う人材育成や担い手の確保、木材利用の促進などに使われる税金)を活用したイベントであり、市内にあるうじゅうの森にて、森の大切さや木材の利用方法などについて学んでいただくことを目的として行われました。

当日は、森の中を歩いて木の生え方や土の状態などを感じ、生木を切って倒しました。3月に行われる第2回では、倒した木を木材加工するそうです。

体験したご家族は、『何気なく見ている山や木に実際に触れることができてよかった。』・『勉強になった。』・『木が倒れるところはびっくりした!』・『ヒノキの強く良い匂いがした!』などそれぞれの感じ方があり、楽しんでいました。木を切ったときに出た端材を嬉しそうに持っていた姿には、私自身なんとも癒されました。

70年ほど前に植栽した先代の方たちは、孫の代の財産になればという思いもあり、植えたそうです。財産といっても『お金』だけじゃなく、今回参加して木を切ったり、森について学んだりしたその『経験』も、何物にも代えがたい財産になっているのではないかと感じました。

そして、その森を守るために鳥獣被害対策も併せて行うことにより、例えばシカによる木の食害なども減らせることができ、より財産を後世へ残せるのではないかと感じました。

鳥獣被害対策担当 高橋天貴

Vol.21 任命のご挨拶

地域おこし協力隊青山さん

皆さま、こんにちは。

この度2024年1月より韮崎市地域おこし協力隊(ワイナリー経営)に任命いただきました青山優介(あおやまゆうすけ)と申します。

生まれから大学卒業まで福井県で過ごし、その後新卒で九州のウエディング企業に入社し、約7年勤め退職、その後すぐに山梨県韮崎市に移住し、今に至ります。

生まれも、そして新卒で入った企業は全国転勤がある中で、富山市、神戸市、水戸市と住んでまいりましたが、ある意味ではどこの土地も自分で選んだわけではありません。

ですが、ここ韮崎市ははじめて自分で選んで住むことを決断した土地になります。

何故、韮崎市か?

前職で縁がありワインに出会い、JSA認定ソムリエという資格を取得でき、それが私の世界を大きく広げてくれました。そんなワインに対する、「好きだ!」という想いが抑えきれず、日本で一番のブドウとワインの産地である山梨県を見学したいとインターネットで探したところ、韮崎市に出会いました。

実際に足を運んでみて、移住相談窓口や、韮崎市のワインプロモーション実行委員会の皆さん、先輩地域おこし協力隊である船津さん、そして支援機関先として現在毎日研修に行かせていただいている株式会社Creation farmの中村さん、定方さん、そんな皆さま方から沢山のお話しやサポートをいただき、「この韮崎の地で人生を賭ける挑戦をやっていきたい」と強く感じさせていただきました。

最長でも3年間というブドウのライフサイクルにおいては短い期間の中で、栽培と醸造の知識とスキルを身につけながら、自分自身の畑や苗を探し、育てるところまでをやり遂げてまいりたいと考えております。若輩者の無謀な挑戦かもしれませんが、皆さまの目に留まっていただけるような活動ができればと願っております。

これから先、韮崎市におりますので、縁ありお会いした際はどうぞよろしくお願いいたします。

ワインプロジェクト推進担当 青山優介

Vol.20 にらさきワインフェスティバル in フェスタ韮崎2023

ワインフェス2023

10月8日に韮崎最大のお祭りフェスタ韮崎が韮崎中央公園で開催され、その中でワインフェスティバルも同時に開催されました。秋晴れとはいかなかったですが、夕方までは雨も降らずにたくさんのお客様に足を運んで頂きました。

今回のワインフェスは、市内にある既存の4つのワイナリー(河西ワイナリー、サン.フーズ、ドメーヌ茅ヶ岳、マルス穂坂ワイナリー)に加えて、今年新しくワイナリーを設立したクリエーションファームと、今後ワイナリーを設立する予定で、現在は委託醸造を行っているDomaine Kyoko Hosaka準備室、そして私も出店させて頂き、合計7つのワイナリーと開業予定者のワインを楽しむことができました。

韮崎でこんなにたくさんの韮崎産ワインを味わえるなんて! ワインによる地域振興が着実に進んでいる事を実感しつつ、私自身もお客様とお話しながら、自分のワインを提供する喜びと感動を噛みしめながら店頭に立っていました。お越し頂いた皆様、ありがとうございました!

因みに、今回私が提供したワインは、穂坂町にある自園で育てたマスカットベーリーAを使用し、醸造は韮崎市の『小規模ワイナリー開業予定者サポート事業』を活用して生産したワインです。

※『小規模ワイナリー開業予定者サポート事業』とは

小規模ワイナリー開業希望者に対して、マルス穂坂ワイナリー内に設置された事業専用の設備を活用して、ワイン醸造技術者の指導のもとワイン醸造技術を学ぶサポート事業

ワインプロジェクト推進担当 船津祐平

Vol.19 「そうだ、にらさきで野菜を作ろう」最終回

野菜最終回

8月19日に、『そうだ、にらさきで野菜を作ろう』の最終回である収穫とピザ作りが、無事行われました!

4月に種まき、5月に電気柵を設置し、野生動物から野菜を守る環境作り、6月に畑に定植し、今回の収穫等まで4か月間という期間でしたがあっという間のように感じました。

今回の農地では、農薬や除草剤を使わなかったので、虫に食べられたり草がすぐ生えてきたりと色々ありましたが、しっかり収穫できました。

子供たちが畑で採ったミニトマトを、その場で食べて『おいしい!甘い!』と言っていた姿はとても嬉しかったです。(バジルは『ちょっと苦い!』と言っておりそれもまた楽しかったです)

また、小玉スイカの空中栽培でトンネルを作ったのですが、トンネルの中を子供たちが通ったり収穫したりしている姿には思わず、『この姿が見たかった』と1人で感動してしまいました。

収穫後は、韮崎市にあるピザ屋さんの【SEI OTTO~セイオット~】様から生地を提供していただき、収穫したミニトマトとバジルを使ってピザ作りを行いました。

子供たちが楽しくおいしそうに食べているところや、『また来年もやりたい』と言っている姿をみると、実施した甲斐があったと思い、良かったなと思いました。

こうして無事に収穫できた理由の一つに、電気柵の効果があると思います。

畑にセンサーカメラを設置し、動物の確認を行っていました。

実際に電気柵に触れるところは確認できませんでしたが、電気柵の前でとどまり、近づこうとしないハクビシンを確認しました。もしかすると、違う場所の電気柵に触れており、『これは痛いから入らないでおこう』と学習した個体かもしれません。

また、最終回の前日にも、サルが畑付近に現れたところを目撃しました。電気柵を設置していなかったら、食べられていたのかもしれません。

最後になりますが、今回のイベントを行うことができたのは、講師の方々、地域の方々、関係者の方々、そして参加者の方々のおかげです。本当にありがとうございました!!

鳥獣被害対策担当 高橋天貴

Vol.18 集落環境診断事前勉強会・集落環境診断レポート

勉強会・診断レポート

7月に折居地区で行われた集落環境診断に参加してきましたので報告いたします!

集落環境診断とは、地域住民の方をはじめ、野生動物の専門家や行政等関係者が、一緒にその地域を実際に歩いて見ることで、野生動物被害について確認し、誘因物の場所や、対策方法等を検討する中で、「誰が何をどのようにするか」を明確にする場です。

まずは、7月26日に事前勉強会が折居公民館にて行われました。

事前勉強会では、野生動物の専門家であるPaddy Fieldの内藤さんによる、野生動物の生態や被害についての説明がありました。その後、被害状況について地図に書き出しました。

そして、7月30日に、集落環境診断の本番となりました。

地域住民の方々と実際に歩いてみて、動物がどう入ってくるのか、気づかない誘因物(放棄野菜や果樹、自生している堅果類など)はあるかなど、2つのグループに分かれて調査し、地図に落とし込んできました。

釜無川沿いの田んぼ周辺にはシカの足跡や藪が見受けられ、山側の電気柵沿いにはヨウシュヤマゴボウという黒い実がなる植物が生えており、それがクマなどの餌になるなど、実際歩くことにより問題個所が見えてきました。

最後は、調査結果を元に一枚の模造紙に、4つの事柄(目標、課題、対策、誰が行うか

)を参加者みんなでまとめました。

地域住民の中には、問題個所を普段から理解している方もいたと思いますが、地図に落とし込んで可視化することで、新しい発見のほか、よりよい対策方法の検討や、被害状況の再確認を行うことができました。

また、地域一体となって「鳥獣被害対策を行うぞ!」というモチベーションアップも感じました。

このような大変貴重な会に参加することができ、鳥獣被害対策について自身の見聞を広げることができました。僕も頑張ります!

鳥獣被害対策担当 高橋天貴

Vol.17 「そうだ、にらさきで野菜を作ろう」第2回目

野菜を作ろう2回目

2回目では、畑に電気柵を設置しました。

設置により、収穫できるまでの間、野生動物たちから野菜を守ることができます。

電気柵は、文字通り電気が流れている柵で、そこに触れた野生動物は、痛みを感じるため近寄らなくなります。

参加者の中には、『どんな感じだろう』、『触れてみたい!』という方がいたので、実際に触れてみました!※心臓の弱い方や、ペースメーカーをつけている方は居なかったため実施。(専門家の指導のもと行っております。)

一瞬ビリッとくる感覚には、皆さん驚かれると同時に周りの方々と笑みを浮かべながら、『すごかったね!』『これは動物たち逃げるわ』などと話し合っており、良い体験ができたのではないかと思いました。

お昼には、Paddy Field様の農林48号(お米)と、井筒屋醤油様のニラみそ、ぶぅふぅうぅ農園様のウインナーと、全て韮崎産の食材を使った料理を食べて、解散となりました。

子供たちが率先して配膳を行っている姿にはとても感激しました。又、おいしそうに食べている姿はとてもうれしかったです。

次回は植え付け作業を行います!!

電気柵について、詳しくはこちら!(PDFファイル:105.3KB)

鳥獣被害対策担当 高橋天貴

Vol.16 「そうだ、にらさきで野菜を作ろう」第1回目

野菜を作ろう1回目

自身初イベントである、『そうだ、にらさきで野菜を作ろう。』を企画しました!!

このイベントは全4回を通して、野菜を作りながら参加者同士や地域の方との交流、韮崎市の野生動物は何がいてどんな鳥獣被害があるのか、楽しく学びながら行うものとなっております。

育てる野菜は、トマト、バジル、ニラ、スイカで、4回目に収穫しピザにして食べようと思っております。

初回は、種まき作業&自然観察を行いました。

種まき作業では、トマト、バジル、スイカはポットに蒔き、ニラは畑に直播しました。

それぞれ種の大きさが異なり、特にバジルは小さく、皆びっくりしておりました。

自然観察の時間では、畑周辺の虫や、植物や、野生動物の足跡などを見てもらいました。

虫取り網片手に蝶を捕まえたり、クルミを拾ったり、狐の足跡を観察したりと、韮崎市の自然と触れ合っていました。

子どもたちが走り回って虫たちを捕まえる姿を見ていると、とても楽しそうでよかったです。

鳥獣被害対策担当 高橋天貴

Vol.15 春のにらさきワインフェスティバル2023

ワインフェス

3月23日に韮崎駅前にて、春のにらさきワインフェスティバルが開催されました。当日は残念ながら本降りの雨でしたが、本当に多くのお客様に足を運んで頂き大盛況のイベントになりました。

市内にある4つのワイナリー(河西ワイナリー、サン・フーズ、ドメーヌ茅ヶ岳、マルス穂坂ワイナリー)が集合して、それぞれ自慢のワインでお客様をお出迎え。お客様もそれぞれのワインの味を飲み比べして、とても楽しそうに過ごしている様子でした。また、グルメブースでは地元で人気のお店のグルメを楽しむことができて、ワインに合う料理を提供してもらいました。個人的にはProsciutteria Morimotoさんの生ハムがしっとりしていて塩味と旨味のバランスがよく、赤ワインとベストマッチでした!(私はスタッフとして働いていたので、ワインが飲めなかったのが残念です)キッチンカーも多数出店していたので、グルメだけでも十分楽しめるような料理のバリエーションでした。

その他にも、お子様に楽しんでもらえるイベントや利きワイン大会、生バンドの演奏などもあり一日中いても楽しめるフェスでした。ワイナリーの皆さんもお客様と直接会話する機会はなかなか少ないと思うので、このようなイベントを通して今後も韮崎を盛り上げていきたいと思います。来年こそは青空で桜満開の下開催出来る事を祈ります!

ワインプロジェクト推進担当 船津祐平

Vol.14 アライグマ痕跡調査結果

アライグマ痕跡調査結果

アライグマ痕跡調査結果

昨年から行っている、市内におけるアライグマの社寺仏閣痕跡調査が終わりました。
以前のレポートでもお知らせしたとおり、調査方法は市内の社寺を回り、爪痕など痕跡がないかの確認と出没情報がないかの聞き込みです。
調査結果を地図データにしてみると、調査社寺114か所の内、78か所に痕跡があり、ほぼ市全域にいる(もしくはいた)ことがわかりました。なお、社寺が見当たらない山の中などは調査していせん。
アライグマの見た目は可愛いですが、気性が荒く、繁殖力が強く、環境適応能力が高く、何でも食べてしまうので、他の日本固有の生物の生存を脅かしてしまい、絶滅させてしまう恐れもあります。さらに、アライグマ特有のウイルスを人間社会へ持ち込む恐れや農作物被害等も多く報告されています。
様々な被害を出さないためには捕獲し、個体数を減らしていかなければなりません。
今回のデータをもとに罠を仕掛けるなど、市の担当者や地域の方々とも協議しながら対応を進めていこうと思います。

鳥獣被害対策担当 高橋天貴

Vol.13 地域の農業の未来を考える!

会合の様子

会の様子

折居公民館で「折居地区農業の未来を考える会」が開催され、地域おこし協力隊として、また地域の新規就農者として出席しました。折居地区の良い所、課題、解決案を出していき、最終的に【人・農地プラン】作成の為の協議の場へと結びつける会となりました。 ファシリテーターのもと、それぞれグループごとに話し合った結果をまとめると次のようなことがあがりました。
地域の課題としては、「獣害対策(シカなどが、田畑を荒らす) ・稲作だけでの収入は見込めない(お米の買い取り価格低下、農薬や肥料の値上げ) ・農業者の高齢化と後継者不足」などで、この課題をクリアするため、中心経営体として、「 地域で農業を行う団体を作ること(農業法人など) ・獣対策の強化(シカ、サルなど侵入経路があるか見回りと排除、地域一丸となっての追い払い) ・農地基盤整備などを行い、他の地域から人を呼び、新規就農者を確保する」などの案が出されました。
今回は折居地区で行いましたが他の地域でも耕作者の高齢化や、担い手不足など、通じる内容があるかもしれません。 今後自分も、農作物を育てていくので、地域の方々と協力しながら、農業を守っていければと思います。

鳥獣被害対策担当 高橋天貴

Vol.12 アライグマ社寺仏閣痕跡調査

アライグマの蹄の跡

突然ですが皆さん、アライグマを知ってますか??
アライグマは北米から中米(カナダ南部からパナマ)に住んでおり、動物園の飼育や、アニメの影響でペットにするため日本に持ち込まれました。その後、飼育先の動物園から逃げ出したり、ペットとして飼われていたアライグマの気性の荒さから捨てられたりして、日本各地で繁殖し野生化しました。アライグマは繁殖力が高く、雑食性の為、農林水産業への被害も多く、人の生活への影響(屋根裏に住みつき騒音や汚染、寄生虫や狂犬病など新たな感染症を自然界から持ち込む危険性)もあります。そして生態系への被害(ニホンザリガニ、エゾサンショウウオ等の捕食により絶滅の恐れがある)の観点から、2005年に特定外来生物に指定されました。
前置きが長くなりましたが、現在、そのアライグマの痕跡調査を行っています。画像データはアライグマの爪の痕です。この収集データにより、アライグマの生息域が可視化でき、それにより罠をかけるべきエリアが見えてきます。
痕跡調査場所の神社やお寺には、アライグマが住みやすい環境が整っている事が多いので、柱に爪痕がないか、糞はないか、地域の方に聞き取り調査など行っています。
目標!全頭捕獲!!

鳥獣被害対策担当 高橋天貴

Vol.11 天空の山でキャンプとワイン

イベントの様子

韮崎ワインのイベントを甘利山グリーンロッジで開催しました。
キャンプをしながらワインを楽しむ事を普及し、日本全国を旅している、ソムリエのANNAさんをゲストに迎え、大自然の中、韮崎ワインと料理を堪能できる、なんとも贅沢なイベントです。
サーブされたワインは、マルス穂坂ワイナリー、河西ワイナリー、ドメーヌ茅ヶ岳、サンフーズワイナリーの赤、白、オレンジのワインで、会場の標高、約1,600mに合わせて、少ししっかりめのワインをANNAさんが厳選してくれました。
料理は韮崎中央公園前にあるレストラン、IRUさんにより、韮崎産の野菜や果物を使ったグリル料理が振まわれました。同じ土地のワインと野菜は不思議ととても相性が良く、参加者からの「美味しいー♪」という声も聞こえました。皆さん、ワインと料理のマリアージュを楽しんでいたようです。
会場となった、甘利山グリーンロッジは、白樺の木に囲まれた自然あふれるキャンプ場がプレオープンし、のんびりと贅沢な時間を過ごせる空間となっています。改修工事のため、8月22日から閉所していますが、来年度からは、キャンプ場も本格オープンし、快適空間としてパワーアップすると思います。ぜひ、足を運んでください!
今回は県内・県外から定員以上のお客様がお越しくださり、大盛況の中で幕を下ろしました。今までにないアプローチで韮崎ワインのアピールができたと感じています。更に良いイベントとなるように、そして今後も継続していけるように、関係者の皆さんと協力していきたいと思います!

ワインプロジェクト推進担当 船津祐平

Vol.10 移住と空き家バンク

空き家バンク担当森山さん

地域おこし協力隊に着任して1年間、空き家バンク事業を通してたくさんの移住者の皆さんと出会いました。移住を決意した理由は人それぞれ。27歳になった僕は生まれも育ちも東京都。何でも揃う便利な街のど真ん中で何不自由なく暮らしていました。
25歳のとき衝動的に「今だ!」と思い、自然豊かな韮崎市への移住を決めました。韮崎市での春夏秋冬を一周して思ったこと。四季を感じるってなんて素晴らしいのだろう。僕はこの街で身も心もアップデートされました。
空き家を持っていることで困っている所有者さんにとっても、移住のための住処を探している方にとっても、嬉しいメリットがたくさんあるのが空き家バンク制度です。
韮崎市に空き家があってお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。そして移住を考えている方は、物件探しの選択肢の一つとして「空き家バンク」をご検討ください!

空き家バンク担当 森山雄介

Vol.9 ブドウに色が付いてきました!

ヴェレゾン

穂坂圃場のマスカットベーリーAに色が付いてきました!
この時期はブドウの果肉部に水分が蓄積し、果皮は緑色から黄色または、赤色に変色し始めて、収穫に向けて果粒が急激に肥大し始めます。この時期の事を専門用語で「ヴェレゾン」と言い、果実が成熟に向かい劇的に変化するターニングポイントであることから、ブドウの生育に重要な時期となります。そしてヴェレゾン以降の成熟期には酸度が低下して、糖度が上昇してくる反面、「晩腐病」という病気のリスクが大きくなってきますので、まだまだ気が抜けません。
今年は梅雨が早々に終わったと思いきや、その後の猛暑や梅雨戻りで、ブドウ栽培は一筋縄ではいきませんが、健全なブドウを収穫できるように、あと数ヶ月気を抜かないように頑張ります。

ワインプロジェクト推進担当 船津祐平

Vol.8 広域電気柵の簡易調査を実施しました

入戸野地区での調査の様子

入戸野地区の調査の様子

円野町入戸野地区の広域電気柵の簡易調査を行いました。支援機関である有限会社PaddyFieldの内藤将さんと一緒に柵の周りを歩き、見る箇所を教えてもらいました。こちらの柵は、全部に電気が流れているのではなく、下が金網柵となっているため、穴を掘って侵入してくる動物を防ぐため、L字になっています。また、上のほうは電線になっており、登ってきたサルなどが触れることによって感電し、侵入を防いでいます。
柵の種類としては他にも、電線だけでできている心理柵や金網などでできている物理柵があり、今回調査したものはこの二つを合わせた併用柵です。柵自体は比較的新しいものですが、所々で伸びてきた竹や木が電気柵に触れていたり、漏電している可能性があったり、L字にできない所の下に穴が掘ってあったりというところが数か所見受けられたので、改善していく必要があると感じました。

鳥獣被害対策担当 高橋天貴

Vol.7 家財持ち出し大作戦!

家財の写真

こんにちは。はじめまして!地域おこし協力隊として韮崎に移住してきました、笹田です。
先日、地域との交流につながる「家財持ち出し大作戦」というイベントを開催しました!割烹料理屋として地域に人気のあった「恵比寿屋」が新しく生まれ変わることに!解体作業が始まる前に、みんなで家財の搬出を行い、まだまだ使える古材や家財を再利用したい。そして、これから新しく生まれ変わる「恵比寿屋」と地域の方が携わることで、より愛着を持って地域に根付いて欲しい。そんな想いからのイベントです。
当日は午前と午後合わせて約15名ほどが参加。東京や愛知からもお越しくださって、大変な作業もありましたが、とても楽しく過ごすことができました。皆さんお目当ての家財も発掘できたようで何よりです。
これから解体を行い、本格的な工事が進んでいくようです。寿司屋のあった1階には新しくテナントが入ったり、韮崎の街がますます賑わっていく様子がとても楽しみですね。
これからも、地域の活性化に向けたイベントや、地域外との交流を深めていくイベントを開催していきたいと思います。皆さんのご参加お待ちしています!

まちづくり担当 笹田峻彰

Vol.6 初めまして!

地域おこし協力隊

この度、地域おこし協力隊の鳥獣被害対策担当に着任しました、高橋天貴(たかはしてんき)と申します。生まれは宮城、今年で25歳になり、趣味はいろいろあるのですが、スノボ、スキー、キャンプ、バイク、温泉巡り、などのアウトドア系です。
地域おこし協力隊に入り、地域の方とコミュニケーションをとりながら、野生動物による農作物被害をどう減らしていけるかを模索し、支援機関である有限会社Paddy Fieldさんにご教授頂きながら精進していきます。
また、支援機関では耕作放棄地の解消のため、お米作り(農林48号、コシヒカリ)も行っています。お米のおいしさや自然豊かなこの韮崎市の魅力を、どんどん伝えていきます!これからどうぞ、よろしくお願いいたします!!

鳥獣被害対策担当 高橋天貴

Vol.5 ワイン・フロンティアリーダー養成プログラムがスタート!

発酵タンク

大規模ワイナリーの発酵タンク

5月10日から始まった、山梨大学ワイン・フロンティアリーダー養成プログラムも約1ヶ月が経過して、ワイン醸造学、ワイン品質管理学、ワイナリー演習の授業が終了しました。
醸造学は酵母による発酵や乳酸菌による発酵などの理論的な背景と、経験的な手法の両面からの講義で、学生時代以来の化学構造式や、アボガドロ定数・モル濃度の計算などと格闘しました。
ワイン品質管理学では、ワインの成分の理解と品質管理に必要な知見を座学および実験を通して学習し、品質事故を起さないための日々の品質管理法について学びました。
そして、ワイナリー演習では勝沼にある大小4つのワイナリーを訪問し、各ワイナリーの設計やワイン造りに対する思いなどを学ぶことができました。特に小規模ワイナリーでの演習では、自身の新規ワイナリー設計に向けて非常に参考になりました。
日々、課題の締め切りに追われていますが、すべての内容が非常に濃く、身となる内容なので、引き続き気を引き締めていきたいと思います。

ワインプロジェクト推進担当 船津祐平

Vol.4 山梨大学ワイン・フロンティアリーダー養成プログラム

実っているぶどう

収穫前のぶどう

令和4年度から山梨大学ワイン・フロンティアリーダー養成プログラムに参加することが決まりました。山梨大学には、ワインを科学的に研究するワイン科学研究センターがあり、日本のワイン科学の教育・研究拠点になっています。
また、このプログラムは社会人の職業に必要な実践的かつ専門的な能力を育成することを目的として教育を行う文部科学大臣認定の『職業実践力育成プログラム』として実施されています。
期間は約1年間で、講義内容は日本ワインの歴史から始まり、ブドウ栽培学・ワイン醸造学や、ソムリエ学、そしてワイナリー経営学やワイン法律学まで多岐に渡ります。ワイナリーでの実習研修もあり、各ワイナリーの設計や思想を学べる大変貴重なプログラムです。
受講修了者には、山梨大学ワイン科学士認定試験の受験資格が与えられ、合格すると、『山梨大学ワイン科学士』の称号が授与されます。
来年の春には『ワイン科学士』の取得を皆さんにご報告できるよう、1年間しっかりと学び、習得した知識と技術をワイナリー設立の礎にしたいと思います。

ワインプロジェクト推進担当 船津祐平

Vol.3 ワイナリーに関する研修会・意見交換会に参加

研修会の様子

当日の様子

10月4日、マルス穂坂ワイナリーにて、『穂坂・上ノ山を中心としたワイナリーのまちづくりに関する研修会・意見交換会』に出席してきました。参加者は、私を含めた韮崎市ワインプロモーション実行委員会の委員さん、韮崎でワイナリーを造るためにすでに活動している方々、ワイナリー経営に興味のある市内のブドウ農家さんたちです。そして特別ゲストとして、南アルプスで数々の魅力的なワインを醸造しているドメーヌヒデの渋谷さんも参加されました。
最初にマルス穂坂ワイナリーの工場内を見学しました。ちょうど甲州ワインの除梗と搾汁の作業が行われていて、次々とコンテナのブドウがジュースに変わっていくスピードは圧巻でした。続く渋谷さんの講演では、マーケティングやワイン造りに対する思い、具体的な経営についてなど、大変貴重なお話を聴くことができました。参加者の皆さんから多くの質問があがり、熱意と真剣さが伺えました。
今回のように同じ地域で同じ志を持った仲間と出会い、勉強や意見交換をする事は、各々の視野を広げる絶好の機会だと考えます。今後も定期的にお互いの進捗状況を共有して、ワイナリーを作るという目標をみんなで達成したいと強く思いました。

ワインプロジェクト推進担当 船津祐平

Vol.2 農地利用状況調査検討会に参加

農地利用状況調査検討会

検討会の様子

8月19日、穂坂の農地利用状況調査検討会に参加させていただきました。各地区の農業委員さんたちが実際に現地をまわり、農地の利用状況を調査して、耕作放棄地の解消に繋げていく手順とご尽力されている状況がよくわかりました。
調査方法は、タブレットを使用したシステム化が進んでいて、農地の利用状況が色別に見える化できており、感心しました。
8月下旬から開始される実際の現地調査時には、農業委員さんたちに同行し、地域の実情を教えていただく予定です。

※農地利用状況調査とは、遊休農地などの実態を把握し、農地の有効利用を図るための調査です。

ワインプロジェクト推進担当 船津祐平

Vol.1 鹿皮なめし体験

鹿皮なめし体験

▲肉を削落す作業

1月18日、峡北猟友会韮崎西分会のメンバーでもある内藤将さん(円野町)が、捕獲した鹿の皮の‘なめし’をするということで体験をさせていただきました。

皮に付着した肉を削ぎ落す作業から始めました。この工程をきっちり行うことで、完成後の仕上がりが変わるそうで、丁寧に作業を行いました。その後、ミョウバンと食塩の液体に1週間漬け込みます。撹拌しながらさらに1週間漬け込み、洗い流し、乾かしたら完成だそうです。

韮崎でも害獣として、捕獲対象となっている鹿を有効活用できる技術です。とても貴重な体験となりました。

山岳観光・山の環境保全担当 向山浄

この記事に関するお問い合わせ先

財務政策課 政策調整担当

〒407-8501
山梨県韮崎市水神一丁目3番1号
電話番号:0551-22-1111 (内線355・356)
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