勝手神社の石鳥居

更新日:2020年03月31日

背の低い、石で作られた勝手神社の石鳥居の写真

勝手神社の石鳥居

 勝手神社は、社記によれば祭神は正哉吾勝勝速日天忍穂耳尊、愛鬘命、武甕雷命の三柱で、応和元(961)年に大和国吉野山から勧請したと伝えられています。
 石鳥居は、高さ1.27メートル、柱間幅1.15メートルの明神形式で、使用されている石は安山岩です。小型の鳥居で室町時代の終わりごろの形式を伝えています。

 鳥居の貫に「時天禄元庚午十月」と刻まれていることから、天禄元(970)年の造立と考えられていました。しかし、拓本調査によって「天禄」は「命禄」の「命」を「天」に、「庚午」は「庚子」の「子」を「午」に改刻したことが判明しました。江戸時代の文化年間に編纂された『甲斐国志』には「命禄元庚子十月」と記録されていることから、改刻したのは文政2年の修理の際と考えられます。

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勝手神社の石鳥居

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