御勅使川旧堤防(将棋頭)
昭和37年頃の御勅使川周辺の航空写真
釜無川と御勅使川の両河川による甲府盆地内への水害を回避するために武田信玄が実施した治水事業を示す遺構とされています。
御勅使川の水を2分して水勢を弱め、北側から流入する割羽沢の水勢をそぎ、堤防内の耕作地等を守るために築かれた将棋駒頭形の石堤です。
上流部には石積出し(南アルプス市)、下流部に人工的に掘削されたといわれている堀切、さらに両河川の合流地点には十六石を敷設して、竜王の断崖絶壁の高岩に流れを衝突させて制御したと考えられます。
堤防は本来3ヵ所ありましたが、現存するものは韮崎市竜岡町のものと、南アルプス市白根のものになります。昭和37年頃に撮影された航空写真には3つの堤防が写っています。
地図
御勅使川旧堤防(将棋頭)
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更新日:2020年03月31日