“日本遺産"に認定!

更新日:2020年05月07日

平成30年5月24日、八ヶ岳を中心とした中部高地の縄文文化が「日本遺産(Japan Heritage)」の認定を受けました。
韮崎市の縄文文化もその一翼を担っています。

認定された日本遺産

 星降る中部高地の縄文世界
―数千年を遡る黒曜石鉱山と縄文人に出会う旅―

認定ストーリーの概要

 日本の真ん中、八ヶ岳を中心とした中部高地には、ほかでは見られない縄文時代の黒曜石
鉱山がある。鉱山の森に足を踏み入れると、そこには縄文人が掘り出したキラキラ耀く黒曜石のカケラが一面に散らばり、星降る里として言い伝えられてきた。日本最古のブランド「黒曜石」は、最高級の矢じりの材料として日本の各地にもたらされた。
 麓のムラで作られたヒトや森に生きる動物を描いた土器やヴィーナス土偶を見ると、縄文人の高い芸術性に驚かされ、黒曜石や山の幸に恵まれて繁栄した縄文人を身近に感じることができる。

縄文人の高い芸術性を伝える韮崎市内の縄文文化

女夫石(めおといし)遺跡(韮崎市穂坂町)

 巨岩の周りから縄文人の作り出した土器や土偶などが大量に発見された遺跡。春分と秋分の特別な日に、奇岩そびえる地蔵ケ岳に日が落ちます。その姿を見ながら縄文人たちは新たな命や大地に祈りをささげたのでしょう。

女夫石遺跡から発見された人の顔や体の形をした土偶や模様が刻まれている土器のかけらが沢山並べられている写真
女夫石遺跡地蔵ケ岳の日没の写真

石之坪遺跡(韮崎市円野町)

 遠方に富士山、足元には清流釜無川が流れる高台。縄文人が好みそうな場所。そこから出土した土器は、まさに芸術的。
 なかでも美土偶グランプリで全国2位となった土偶は、細かで丁寧につくられており見応えがあります。優しさ・厳しさ・喜び・悲しみの表情がすべて表現されているようにも見えます。

石之坪遺跡から出土した美土偶の写真

女夫石遺跡や石之坪遺跡で発掘された縄文人の作品は、韮崎市民俗資料館でご覧いただくことができます。

なお、石之坪遺跡の土偶は東京国立博物館で今夏開催される特別展『縄文―1万年の美の鼓動―』に、後田遺跡の仮面土偶とともに出展予定です。

 日本遺産の情報は下記のホームページもあわせてご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ先

教育課 文化財担当

〒407-8501
山梨県韮崎市水神一丁目3番1号
電話番号:0551-22-1111 (内線269・270)
メールでのお問い合わせはこちら