農作業における安全確認と生活環境への配慮について
農作業における安全確認について
日本全国の農作業中死亡事故は、年間約400件発生しています。
特に秋の農繁期は,農業機械による作業が増えるとともに、日没が早まることで農作業事故 の危険性が高くなる時期です。
農作業時には次の点に注意し、ゆとりを持ち、安全に農作業を行いましょう。
- 作業時はキチンとした服装をする。
- ほ場の出入り、あぜ超えに注意する。
- 移動走行時には人や車に注意する。
- できる限り、一人で作業しない。
- 点検・整備時はエンジンを停止する。
- 取扱説明書・安全ラベルを理解する。
- 棚・支柱・針金等は目印等で目立たせる。
野焼きについて
稲わらや剪定枝等の利活用について
収穫後に発生する稲わらや剪定枝等は土に戻すことによって、肥料養分の補充や物理性の改善効果があります。以下のような方法で、自作に向けて有効に利用しましょう。
・稲わらについては、細断し、水田全体に広げ、ロータリーで土とよく混ぜる。
・果樹の剪定枝等については、チップ状に細断し、たい肥化させたものを溝や穴を掘り、その中に埋め戻す。また、無煙炭化器を用いてバイオ炭を作成し、土に施す。
※稲わらや剪定枝等の利用の詳細について知りたい方は、お近くのJAまたは普及センターにお問い合せ下さい。
お問い合せ先
JA梨北本店 営農販売部 0551-23-4570
中北地域普及センター 0551-23-3291
稲わら等の野焼きについて
廃棄物の焼却については、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に基づき、原則禁止とされていますが、農業を営むためにやむを得ないものとして行われる廃棄物の焼却については、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令」に基づき、焼却の例外とされています。
しかし、稲わらを燃やすことにより大量の煙が発生し、通行の妨げ、洗濯物への「すす」、「臭い」が付くといった苦情が毎年寄せられています。
稲わら焼却の実施については次の点に注意し、周辺住民への配慮をお願いします。
- 煙の量や臭いが近所の迷惑にならない程度の少量(苦情が出ない程度)にとどめる。
- 周囲の燃えやすい草等は、事前に刈り取り、延焼に注意する。
- 風向きや強さ、時間帯を考慮する(夜間は焼かない)
- 草木はよく乾かし、煙の発生量を抑える。乾かす時は、他人の敷地内、道路等にはみ出さないよう気をつける。
- 廃プラスチック(肥料袋など)やビニールを焼却しない。
- すぐに消し止めることができるよう、水などを準備し、目を離さないようにする。
爆音機の使用について
スズメ、カラスなどによる農作物被害防止のため使用される爆音器の爆発音につきましては、例年、夏季を中心に周辺住民から多く騒音苦情が寄せられております。
また、苦情が表面に出ていなくとも、使用者の方に気を使い、我慢している場合もありますので、爆音機の使用にあたっては、山梨県爆音機の設置及び取扱に関するガイドラインに基づく適切な使用と、周辺住民への配慮をお願いします。
山梨県爆音機の設置及び取扱に関するガイドライン(抜粋)
- 鳥獣対策のための爆音機については、代替技術を利用し、その使用を見合わせる。
- やむを得ず使用する場合には、地域住民への騒音による迷惑を十分考慮し、以下の点に注意する。
- 各地域において、最小限必要とする期間に使用する。
- 早朝、夜間は使用しない。(日没時後一時間から日の出時前一時間までは使用しない)
- 直近の住宅の敷地境界において、70デシベルを超えないようにする。
- できるかぎり、爆発音の間隔をあけて設定する。
参考
騒音は、デシベルという音の大きさの単位で表され、下記のような事例が目安となります。
デシベル | 事例 |
---|---|
30 | 柱時計の振り子の音(3メートル) |
40 | こおろぎの最大音 |
40 | 静かな公園 |
50 | 図書館 |
50 | 静かな事務所 |
60 | 柱時計の時報 |
60 | 普通の会話 |
70 | 騒がしい事務所 |
70 | 電話のベル |
80 | セミの声 |
80 | 普通の工場(旋盤) |
90 | 国電の中 |
90 | パチンコ屋 |
100 | 電車の通るガード下 |
100 | プレス機 |
110 | 自動車の警笛(2メートル) |
110 | 打音作業(ディーゼルハンマー) |
120 | 航空機のエンジン近く |
120 | 鋳造機 |
マナーを守っていただきますようお願いします。
この記事に関するお問い合わせ先
農政課 農林振興担当
〒407-8501
山梨県韮崎市水神一丁目3番1号
電話番号:0551-45-9104
メールでのお問い合わせはこちら
更新日:2022年10月04日