帯状疱疹にご注意を

更新日:2022年07月08日

帯状疱疹とは

帯状疱疹は、体内に潜んでいた水痘(みずぼうそう)・帯状疱疹ウイルスが原因で起こります。

子どもの頃に水痘に感染した方は、治った後もウイルスが生涯にわたって体内(神経節)に潜伏していて、加齢やストレスなどで免疫力が低下するとウイルスが再び活性化し、帯状疱疹として発症します。

50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が発症するといわれています。

他の人から帯状疱疹としてうつることはありませんが、まだ、水痘になったことがない人はウイルスの感染で水痘を発症することがあります。

症状について

体の片側の一部の皮膚にピリピリ、チクチクした痛みが現れ、その部分に水疱を伴う赤い発疹が出てきます。症状の多くは上半身に現れますが、顔や目、頭などに現れることもあり、3~4週間ほど続きます。

高齢の方は症状が長引いたり、発疹が治った後も痛みが残ること(帯状疱疹後神経痛)もあります。

治療について

帯状疱疹は、症状がひどくなる前に受診し、治療を始めることが重要です。治療の中心は、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬と鎮痛薬です。

抗ウイルス薬は発症してから72時間以内に飲み始めることが望ましいといわれています。

予防について

できるだけ健康的な生活習慣を保ち、日ごろから免疫力を高めることが大切です。バランスの良い食事と十分な睡眠をとり、適度に運動を行うなど心身の健康に気を配り体力を低下させないことが重要です。

帯状疱疹ワクチンについて

帯状疱疹の予防には、50歳以上の方を対象としたワクチンがあります。

ワクチンは、乾燥弱毒性水痘ワクチン「ビケン」(生ワクチン)と乾燥組換え帯状疱疹ワクチン「シングリックス」(不活化ワクチン)があります。

ワクチンの予防接種は、帯状疱疹を完全に防ぐものではありませんが、発症率の低下や重症化の予防が期待できます。

帯状疱疹ワクチンは、予防接種法に基づかない任意の予防接種で、費用は全額自己負担となります。

接種を希望の方は、医療機関に直接ご相談ください。予防接種による効果や副反応などについて十分理解したうえで、接種の判断をしてください。

予防接種による健康被害救済制度について

帯状疱疹ワクチンは国の定期接種ではなく任意接種のため、万一、重大な健康被害が生じた場合は、独立行政法人医療品医療機器総合機構法に基づく救済となります。

この記事に関するお問い合わせ先

健康づくり課 健康増進担当

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