韮崎市茶室(即翁新座敷・悠久庵)

更新日:2025年07月24日

即翁新座敷(そくおうしんざしき)【市指定文化財:旧畠山一清邸新座敷】

株式会社荏原製作所の創設者で、韮崎市出身の偉大な実業家・小林一三とも茶の湯を通じて交流のあった畠山一清(雅号:即翁)が東京都港区白金台に昭和27年頃に建設した茶室で当時の茶の湯文化を伝える貴重な建造物です。

令和5年5月に部材の状態で市の指定文化財に指定され、令和7年3月に国登録有形文化財大村家住宅(螢雪寮)の東側に移築復元され、水屋としての機能を持つ増築棟(新設)と茶客の外待合である腰掛待合(移築)の3棟から構成されています。

  • 所在地:韮崎市神山町鍋山1844番地5
  • 敷地面積:360.88平方メートル

建物の概要

指定文化財
構造 木造2階建、寄棟造浅瓦葺
建築面積 55.62平方メートル
延床面積 97.78平方メートル
主要諸室名 本席(6畳)、次の間(4畳)、水屋、トイレ、地階
増築棟(水屋)
構造 木造2階建
建築面積 31.12平方メートル
延床面積 37.16平方メートル
主要諸室名 控室(4.5畳)、台所、洗面所、トイレ、渡り廊下
腰掛待合
構造 木造平屋建
建築面積 5.65平方メートル
延床面積 5.50平方メートル

 

即翁新座敷外観(東面)

即翁新座敷

本席

本席

次の間

次の間

水屋

水屋

悠久庵(ゆうきゅうあん)【旧根津邸小間】

有名な数寄屋大工の北村捨次郎の作品である京都北村美術館の茶室「四君子の苑」の写しを韮崎市内の根津家に再現したものを大村智名誉市民が即翁新座敷の隣に移築復元し、令和7年5月に市に寄贈されました。薬師寺での講演のお礼として大村博士に寄贈された、1300年にわたり国宝薬師寺東塔を支えてきた基壇の土砂や石は陶芸家や造園家により芸術作品や庭石として蘇り、小間の茶庭に設置されました。

  • 所在地:韮崎市神山町鍋山1844番地6
  • 敷地面積:168.55平方メートル

建物の概要

悠久庵
構造 木造平屋建
建築面積 18.49平方メートル
延床面積 17.02平方メートル
主要諸室名 二畳台目茶室(2畳)、前室(2畳)、水屋、亭主控

 

悠久庵外観

悠久庵外観

基壇石

基壇石

茶室の利用について

茶会・茶道研修会、茶道に関連する体験活動の場としてご利用いただけます。

※外観、庭園は自由にご覧いただけます。

  • 利用時間:4月~10月 午前10時~午後6時、11月~3月 午前10時~午後5時
  • 休館日:水曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、年末年始
利用料
区分 施設名

使用料(1Hあたり)

韮崎市民 市民以外

営利または宣伝を目的としない利用

旧畠山一清邸新座敷 1,000円 3,000円
旧根津邸小間 700円 2,100円
営利または宣伝を目的とする利用 旧畠山一清邸新座敷 2,000円 6,000円
旧根津邸小間 1,400円 4,200円

施設設備(茶道具)については、下記のリストをご覧ください。

韮崎市茶室貸出備品リスト(準備中)

 

利用申込

利用予約は韮崎大村美術館で電話(0551-23-7775)または窓口で受け付けています。申請書は韮崎大村美術館で配布しているほか、以下からダウンロードできます。利用前に設備等の確認を希望される方は、お問い合わせください。

交通案内

  • お車でお越しの方

中央自動車道「韮崎」ICから約6キロメートル(約12分)

[駐車場] 乗用車80台、大型バス3台

  • 公共交通機関をご利用の場合
  1. バスを利用:JR中央本線「韮崎」駅から市民バス「上円井上」行き(約12分)「韮崎大村美術館前」下車徒歩2分
  2. タクシーを利用:JR中央本線「韮崎」駅から約3キロメートル(約10分)
周辺地図

周辺MAP

開館記念茶会について

茶室の開館を記念し記念茶会を開催します。韮崎市文化協会茶道部と市内高校(韮崎高校・韮崎工業高校)茶道部によるお茶席です。初めての方でも気軽にご参加いただけます。※悠久庵は見学のみとなります。詳しくは下記リンクよりご確認ください。

問い合わせ

  • 施設利用、管理運営について:韮崎大村美術館(0551-23-7775)
  • 開館記念茶会について:韮崎市役所教育課生涯学習担当(0551-45-7209)
  • 韮崎市指定文化財に関すること:韮崎市役所教育課文化財担当(0551-45-7256)

この記事に関するお問い合わせ先

教育課 生涯学習担当

〒407-8501
山梨県韮崎市水神一丁目3番1号
電話番号:0551-45-7209
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