プレコンセプションケアを知っていますか?

更新日:2023年07月18日

「プレコンセプションケア(Preconception care)」とは?

プレコンセプションケア(Preconception care)とは、将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うことです。

プレコンセプションケアによって、女性やカップルがより健康になること、より健全な妊娠・出産のチャンスを増やすこと、さらに女性や将来の家族がより健康な生活を送れることを目指します。

プレコンセプションケアは、思春期以降から妊娠可能年齢の女性と女性の健康を支えるパートナー、家族にも知っていただきたいことです。

プレコンセプションケアを始めませんか?

適正体重

栄養不足による若い女性のやせ(BMI18.5未満)は、貧血や将来の骨粗しょう症の原因になります。一方、栄養過多や太りすぎ(BMI25以上)は、将来、糖尿病や高血圧などさまざまな病気のリスクを高めます。やせも肥満も、不妊や妊娠・出産のリスクを高めます。男性の肥満も不妊のリスクを高める報告があり、注意が必要です。

BMI = 体重(kg) / 身長(m)×身長(m)

BMI
BMI 目安
25以上 太っている
18.5~24.9 標準
18.5未満 やせている

 

食事

「食事バランスガイド」を確認し、1日に「何を」「どれだけ」たべたらよいかをcheckしましょう!主食・副菜・主菜・乳製品・果物の5つのグループをバランスよく食べましょう。栄養不足による若い女性のやせは、貧血・肌荒れ・骨密度や筋力の低下などを引き起こします。月経不順や不妊、低出生体重児の原因になるなど、将来の妊娠・出産にも影響を与えます。

葉酸

妊娠前から妊娠初期にかけて、葉酸というビタミンをしっかり摂ることで赤ちゃんの神経管閉鎖障害の予防につながります。妊娠を知るのは神経管ができる時期よりも遅いため、妊娠前から緑黄色野菜を積極的に摂取したりサプリメントを活用したりするなど、葉酸の摂取に努めましょう。

運動

適正体重の維持に積極的な運動は欠かせません。血流が良くなり、筋肉量が増えることで、体力だけでなく代謝も高まります。運動はこころの状態にも良い影響を与えます。プレコンセプションケアでは、1週間に150分程度の運動を目安としています。

ストレス

現代社会はストレスが多く、こころの不調を抱えることもあるでしょう。まずは自分がストレスを感じていることに気づくことが大切です。また、普段から自分なりのストレス解消法を見つけておきましょう。体を動かす、腹式呼吸をする、今の気持ちを書き出してみるのもおすすめです。

飲酒

妊娠中にお酒を飲むと、アルコールは胎盤を通って赤ちゃんにも影響し、胎児性アルコール症候群の原因になります。「この量なら大丈夫」というものは確立していませんので、妊娠を考えた時からアルコールは控えるようにしましょう。妊娠中は禁酒が原則です。

喫煙

タバコはがん・心臓病を始めたくさんの病気を引き起こします。また男女ともに不妊症のリスクが増加し、特に妊娠中の喫煙や受動喫煙は流産、早産、周産期死亡、低体重を引き起こす可能性があります。赤ちゃんが生まれた後も乳幼児突然死症候群のリスク因子となるなど、その影響は極めて広範囲です。

感染症の予防

性感染症の中には不妊の原因になったり妊娠中にかかると赤ちゃんの健康に影響を与えるものがあります。

また、風しんは妊娠中にかかると赤ちゃんに影響を与える恐れがあります。風疹は本人も気づかないうちにかかっていることがあるので、注意が必要です。女性だけでなく、パートナーや家族も風疹ワクチンを接種して、妊婦さんに感染させない環境づくりをしていくことが大切です。ただし、妊婦さんは妊娠中に接種することはできません。妊娠していなくても接種後2カ月は避妊が必要になるので、風しんワクチンを接種する必要があれば、妊娠を考える前に接種をしましょう。

避妊

妊娠を考えていない人は確実な避妊法を選びましょう。避妊の失敗率は、コンドーム2~18%、経口避妊薬0.3~9%、子宮内黄体ホルモン放出システム0.2%と言われています。自分に合った避妊法について、かかりつけの婦人科医に相談してみましょう。

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